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General-purpose Platform for Database System of Annotated Images

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研究計画とその意義

本研究は、人文科学における多様な資料の注釈付き画像に対し、標準化されたユーザーインターフェースとデータ構造のモデルを構築することを目的とする。このモデルは、より広範な資料へのアクセスを容易にする汎用的なプラットフォームとなる。このようなプラットフォームの活用は、特定の研究分野を超えた資料や研究手法の共有を可能にし、「暗黙知の人文科学」から、多様な分野の研究手法にアクセスできる新しいモデル「つながる人文科学」への移行をもたらす。「つながる人文科学」モデルは、人文科学研究が社会に与えるインパクト全般に、飛躍的な進展をもたらす可能性を秘めている。

本研究は、初期段階から汎用的なデータとインターフェース構造の構築を志向しており、特定の資料種別に限定された従来のデジタルアーカイブ研究とは本質的に異なる。本研究の独自性は、「標準化」「多言語対応」「多様・複数の資料」「国際展開」「双方向性」といった重要な概念に示されている。これらの概念から、2つの大きな成果が期待される。ひとつはシステム開発に関わるものであり、もうひとつは人文科学研究へのインパクトである。

前者については、汎用的なユーザーインターフェースとデータ構造を構築することにより、システム開発のコストを大幅に削減できるという重要な可能性がある。本研究で作成された古代エジプト語の画像データベースシステムは、約9週間という期間で公開準備が整った。これを基盤とした汎用システムが開発・公開されれば、様々な人文科学分野の研究者がそのメリットを享受できるようになるだろう。

後者については、人文科学における新たな研究スタイルを創出することが可能になる。従来の人文科学における個人主義的な研究スタイルでは、研究方法論の全体像や理解が明確ではなかった。研究成果が最重視される一方で、具体的な研究手法は説明されないことが多く、それらを共有・交換する仕組みも存在しない。このような状況を打開するためには、共同研究のための手法の開発と共有が非常に重要となる。

本研究が成功すれば、研究資源を共有するためのプラットフォームを創出することにつながる。それにより、共有された研究手法に則って新たな研究が行われ、共有された基盤の上でコミュニケーションが生まれ、さらには共通の評価軸によって研究評価がなされるだろう。本研究の意義は、学際的な研究を可能にし、人文科学研究のあらゆる分野を発展させる、新たな「つながる人文科学」の創出に貢献することにある。

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